プランの作成料をプランニング・フィーといいます。現在ではまだ料金の決め方に統一基準は無く、プランにかかる手間や難易度、顧客からの利益などから決められる場合が多くなっています。 1、時間×単価 プラン作成時間×1時間当たりの単価 ただし、これらの料金方式は、一種類だけに決めず、プランによって使い分けをします。 時間や料金が、どれだけかかるかを、あらかじめ顧客に提示しておくのが親切ですし、後々トラブルになりにくいのです。ファイナンシャルプランナーにとって、顧客からフィーがいただけることはありがたいことです。だからこそ、心から満足してもらえるプランニングをしなければいけません。顧客にとって最良最適のプランニングをしてこそ、得られるフィーなのです。 2、不動産からのコミッション収入 ファイナンシャルプランナーが紹介した不動産会社から、顧客が商品を購入した場合、紹介手数料が受け取れます。また、ファイナンシャルプランナー自身が、宅地建物取引業者の資格を持っている場合は、不動産の仲介もできるので、仲介手数料が受け取れます。顧客を建築業者に紹介した場合は、建物代金の0.5~1%のコミッション収入が得られます。ただし、この場合は、あらかじめ不動産業者や建設会社との業務契約を交わしておきます。確かに、紹介手数料や仲介手数料を受け取ることはできますが、それが目的にならないように、気をつけましょう。あくまでも、顧客のためのファイナンシャルプランナーなのですから、顧客にとって、最良の商品を提案しなければいけません。 3、保険によるコミッション収入 ファイナンシャルプランナーが代理店となり保険を販売すると、募集手数料が得られます。 また、紹介代理店になれば、紹介手数料が得られます。ただし、生命保険代理店の場合、1つの代理店で、2社以上の保険募集はできないので、販売できるのは1社の保険だけです。保険は種類も豊富で、付加価値も複雑になっています。最新情報の入手を心がけながら、顧客第一に考えましょう。 4、独立系ファイナンシャルプランナーの報酬 「フィー収入」と「コミッション収入」に分類されます。フィー収入とは、顧客から直接得る収入のこと。コミッション収入とは、ファイナンシャルプランナーが立てたプランにより、顧客が不動産や保険商品を購入したとき、不動産会社や保険会社から受け取る手数料・紹介料のこと。ちなみに、アメリカの独立系ファイナンシャルプランナーの収入の7割がコミッション収入です。そして日本のコミッション収入は、不動産と保険商品に限られてしまう為、ほとんどがフィー収入となっています。いずれにしても、顧客第一に考え、目先の金額にとらわれないようにしましょう。顧客にとって、最良のプランニングができているか、最適であるかを見極め、フィー収入は後からついてくる、くらいの感覚でいた方がいいですね。
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