まず顧客の情報を収集し、顧客自身が気付いていない、隠れた部分の問題点を見つけること。そしてそれを解決するために、様々な角度から解決策を試みて、プランの実行へと進みます。いろいろな角度や考えから、物事を見たり分析したりといった能力が要求されます。柔軟な考えを持って、顧客が抱えている問題を上手に引き出せることが望ましいです。 また顧客からプライバシーに関わる重要な情報を提供してもらうため、情報管理、セキュリティには万全を期し、何があっても絶対に情報が外部に漏れることは許されません。信頼できる人間性と、高い倫理観が必要です。そのため日本FP協会では「会員倫理規程」を設けています。従って、倫理観に欠ける場合には認定を取り消されることもあります。顧客に信頼され、満足してもらうファイナンシャルプランナー業務をするためには、高い倫理観を持って携わらなければなりません。一度失った信頼関係は、中々元には戻りません。また、たった一人のファイナンシャルプランナーが倫理観に欠けるだけでも、同僚や関連資格者にも多大な迷惑がかかる事を、肝に銘じておきましょう。 プランニングの際、多数の金融商品や不動産商品の中から、顧客のニーズに合ったものを選んで、プランに練り込んでいきます。その際、ファイナンシャルプランナー自身が、代理店契約や業務契約を結んでいる会社の商品の中に、顧客のニーズに合った良いものがあれば、それを勧めますが、そうでなければ勧めてはいけません。契約を結んでいる会社から、紹介手数料を受け取ることができますが、まず第一に顧客の利益を最優先しなければいけません。常に顧客最優先という考えでファイナンシャルプランナーとしての業務を行う。ファイナンシャルプランナーの考えを前面に出すことは、絶対にしないこと。 プランニングから実行まで、どの段階においても、専門家の協力は必要不可欠です。情報の実証や顧客の問題についての相談など、常に専門家からの協力を得ながら進めていきます。なぜなら、顧客の家計や資産は、経済、法律、税金、行政など、多くの分野が複雑に絡み合っているからです。しかし、ファイナンシャルプランナーだけで、すべての分野を極めることは、難しいことです。そんなときは、必要に応じて幅広い知識を持った専門家の力を借り、それを活かせば、顧客のために最良のプランニングができます。 ファイナンシャルプランナーとして生き残っていくためには、現状に甘えず、常にステップアップしていく努力をし続けることが重要です。怠慢な業務態度では激化競争に負け、業務をすること事態、難しくなってしまうかもしれません。自分の得意分野をしっかり持って、能力を高めていく努力が必要です。 |