受験資格とその他の資格
ファイナンシャルプランナー資格受験者の約4割は、不動産会社、保険代理店、独立志望者、転職希望者、学生、などです。特に必要に迫られて受験している人たちではなく、自己啓発のためという理由が増えています。特に職業とはせず、家計見直しのために学習し、受験する主婦も増えてきました。生きていくうえで、必ずかかわらなければいけない「お金」。その資産運用の学習は、幅広い年齢や職業の人に、共通してできることですね。また、受験者の中には、銀行、保険会社、証券会社など、金融機関に勤務する人たちも多く占められています。
では、実際に受験資格の条件をあげてみましょう。
1級
学科
・FP業務に関し、5年以上の実務経験を有する方。
・2級技能検定合格者で、FP業務に関し、1年以上の実務経験を有する方。
・厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する方。
実技
・1級学科試験の合格者
・日本FP協会のCFP資格認定者
・日本FP協会のCFP資格審査試験のすべての科目に合格した方、など。
2級
学科・実技
・FP業務に関し、2年以上の実務経験を有する方。
・3級技能検定の合格者
・日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した方。
・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者。
3級
学科・実技
FP業務に従事している方、または従事しようとしている方。
上記のようになっています。級が上がるごとに、試験内容が難しくなったり、科目が増えたりします。また、受験するに当たって、クリアにしておからければならない研修や、実務などもあるので、見落としの無いよう、よく確認しましょう。
日本ファイナンシャルプランナーズ協会に登録しているファイナンシャルプランナーの約1割が、他の専門資格も合わせ持っています。そのトップが「税理士」資格です。現在、税理士の仕事の大半は企業の税務全般管理で、それに伴い、社長や役員個人の税務、相続対策、事業承継のアドバイスなども増えています。本来の税理士業務を超えた、幅広い知識とアドバイスが要求されます。
他に、ファイナンシャルプランナー資格と合わせて取得していると便利な資格に、「DCプランナー」「DCアドバイザー」があります。DCプランナーのDCとは、「確定拠出年金」のことです。では、確定拠出年金とは何かというと、まず、年金の掛け金を払い込むことを「拠出(きょしゅつ)」といいます。確定拠出というのは、この掛け金の計算方法があらかじめ決まっているということです。そしてDCプランナーとは、年金制度全般にわたる専門的な知識、投資やライフプランに関する知識と経験を併せ持つ、ダブルアドバイザーです。
具体的には企業が確定拠出年金を導入する際の制度作り、社員への説明、コンサルティング業務などです。導入後の社員に対する教育と、情報提供を行うアドバイザーとして活躍の場を広げることができると予想されます。確定拠出年金の導入が進めば、FP+DCで大活躍できると思われます。
ファイナンシャルプランナーと合わせてDCプランナー、税理士の資格も取得できれば、業務の幅がより広がるだけではなく、顧客へも細部にわたってプランニング提案ができますね。
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